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『電人ザボーガー』 [TV・映画]

子供の頃に大好きだった特撮「電人ザボーガー」が板尾創路さん主演でリメイクされると春頃に聞き、公開を楽しみにしていたのですが、私が気がつかないうちに10月からロードショーされていたとは・・・。

しかもやっぱり近くのシネコンでは扱っておらず、最も近くても横浜でしたがそこでの公開も既に終了。残るは新宿でのレイトショーしか無いという事態に。

新宿でレイトショーとなるととても終電には間に合いませんが、これは行くしかないでしょう。というわけで翌日休みの日を狙って行ってきました。

観終わって。うーん、これは何といいますか。

板尾さんが主演ということで何となく予想はついていましたが、全体的にはギャグテイストでしたね。シュール、ブラック、ベタとふんだんに散りばめられていましたが、結構寒く感じるシーンもありました。板尾さんのジーンズに言及する下りは大変面白かったですが。

古原靖久さん主演の青年時代は原作の過剰な熱さを逆手にとってギャグに昇華。板尾創路さん主演の熟年時代は中年の悲哀と現実の無情さに板尾さんのキャラが相まって奇妙な雰囲気を作り上げています。

さらにエロとグロとバトルが加わってなんともカオスな印象。竹中直人や渡辺裕之、柄本明といった豪華キャストがまた更にカオスっぷりに拍車をかけ、快作というよりは怪作に近いです。

原作はやたら熱い大門刑事とザボーガーのチープな特撮を大真面目にやっていたから故の魅力が大きかったと思うのですが、近作はギャグテイストに仕上げたことで原作の本質とは一歩置いた立場での製作のように感じます。リメイクというよりはパロディといったところでしょうか。

なんとも奇妙な映画でしたが、原作が好きな人にはニヤリとさせる演出がかなり盛り込まれているので見応えのある映画ではありました。真面目なアプローチでリメイクするのではなく、このような手法をとるのもまあアリなのかなと思います。

それにしても主題歌は秀逸ですね。この子門真人さんの歌声を耳にするだけでテンションが上がります。大人になってから改めて聴いてみますと跳ね回るテクニカルなベースラインのカッコよさに驚かされます。

何にせよ、なんとか上映中に鑑賞することができて良かったですね。


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